2026-04-23

ほくほくに来る忘れ物が得意な人たち

「皆さんのような忘れん坊と・・・」
食事の美味しいダイニングBARで、川上敬二郎さんがそう言うと、場にやさしい笑いが広がりました。

健一郎さんに指名されて、川上敬二郎さんが自己(事故)紹介を始めます。

怒りん坊、暴れん坊、そして忘れん坊。
どこか困った言葉のはずなのに、「坊」がつくと少しだけおちゃめになります。

実際、ほくほくに関わるメンバーは、よく忘れ物をします。
しかも、その頻度もなかなかのものです。

そんな自分たちを、私たちは「forgetters」と呼んでいます。
(※詳しくはこちらの記事で書いています)

毎年4月10日に集まるのには理由があります。
「forget」を分解すると、4=フォー、月=ゲッ、10=トウ。
「フォー・ゲッ・トウ」になる。

そう。4月10日はフォーゲットの日なのです。

通算4回目のこの集いには、14名が参加しました。
恒例の“事故(自己)紹介”にはたっぷり2時間かかりました。
それぞれの忘れ物エピソードが絶えないからです。そして、ずっと笑いも絶えない。それも冷笑系の笑いではなく、たっぷり湿気をふくんだあたたかな笑いです。

この会に参加している人たちの特徴として、忘れ物して、あーやっちゃったと後悔している段階にとどまらず、うまく適応している点があります。
・忘れたあとの対応が早い(カード停止、警察連絡など)
・見つけやすい工夫をする(エアタグをつける、派手なものを使う)
・無くすことを織り込んでいる(安いものを使う、複数持つ、持たない)
そして、なぜか見つかる確率が高い(ぼくは低いです)

今回の初参加は3名。
・ほくほくに見学に来てくれた方
・建築雑誌の編集長
オフグリフェスをきっかけに来てくれた川上敬二郎さん

少し変わった集まりに飛び込むのは勇気がいったはずですが、
みなさん自然に会話に溶け込んでいました。

 

ほくほくの活動をしていると、たくさんの方と出会います。
その中で、「あ、この人、同じ匂いがする」と感じることがけっこう
あるのです。

そんなときは、forgettersの会長・斎藤健一郎さんと、事務局のぼくが声をかけます。
もしかすると、これを読んでいるforgettersの集い未体験のあなたも、
来年は参加しているかもしれません。しっかり笑える忘れ物エピソード
を準備してください。

この会にいる人たちは、ただのforgettersではありません。
「忘れてしまう」という弱点を、関係性や機会に変えてしまう力があります。

・知人の車に忘れ物をし、取りに行った知人宅でいい時間を過ごす
・出張先の寝坊(起き忘れ)を、いい関係に変えてしまう
・20世紀末の海外での忘れ物のご縁を、20年後に勤務先の案件に役立たせる

どれも、普通なら困った出来事のはずです。

ぼくは、忘れ物を替え歌にして笑いに変えることがあります。

パリパラリンピックの壮行会に、金メダルを忘れてしまったことが
ニュースになった杉浦佳子さんも、昨年からこの会のメンバーです。

小柄な体で、若い選手たちと戦い続け、結果を出し続けているその姿は、
忘れん坊という言葉だけでは収まらない強さを感じさせます。

2026年パラサイクルワールドカップへ出場予定の杉浦さん。クラウドファンディング実施中です。 https://camp-fire.jp/projects/880797/view

毎年の会場になっている東京・赤坂の「Marine J’s80 café」は、豪華なヨットのような内装です。
今回のメンバーもまた、それぞれの人生の向かい風の中を進んでいる
ように見えました。ほくほくのエコハウス普及活動も、きっと同じです。

19時に始まったこの会も22時を過ぎると、
笑い声の嵐はやがて落ち着きを取り戻し、一人、また一人と
帰路についていきました。

店主の橋本さんにあいさつをして、帰ろうとしたそのとき(にやり)

あれだけ気をつけて帰ったはずなのに、お店には
上着とハンドタオルの忘れ物が残っていました。

ああ、忘れん坊

(川合えいじろう)

 

新旧メンバーがそろった2026forgetters

忘れ物1

忘れ物2

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