6月14日(土)断熱番長が来た

満員御礼となった 撮影 英二郎
募集からわずか1週間で満員札止になってしまった「断熱番長がくる」のイベント報告です。
だから、タイトルは「断熱番長が来た」となった。
イベントから遡ること、3か月。
「6月14日に断熱番長に来てもらうよう打診しといたよ。」斎藤健一郎さんからLINEが入りました。
募集案内が5月に入って、ようやく完成し、人が集まるのか心配したのですが、番長がXでつぶやくと、1週間もたたずに満員札止めとなりました。今回参加できなかった方、ごめんなさい。
断熱番長こと木下史郎さんは、自宅、オフィス、軽井沢の賃貸集合住宅「六花荘」、そして賃貸一軒家と、高性能な建物を次々と実践してきた行動派。昨年の「ほくほく」での小学生向けワークショップにも参加してもらっていて、それ以来、健一郎さんと番長こと木下さんは、互いに注目し合っていたようです。(この話はまた後ほど。)
今回のイベント開催にあたり、健一郎さんの頭の中には2つの目的がありました。
1つは、「ほくほくを見学したい」というForward to 1985(以下1985)の方々に、“ほくほく”を紹介すること。
もう1つは、高性能賃貸の普及活動に取り組む断熱番長の話を、直接聞ける機会をつくることです。
「1985」って?
1985とのつながりは、健一郎さんの「5アンペア生活」チャレンジの頃からのご縁です。正式名称は「Forward to 1985 energy life」。2011年4月、東日本大震災と原発事故をきっかけに始まりました。
1985年当時の家庭でのエネルギー消費量が、2007年のちょうど半分だったことから、「我慢や忍耐」ではなく「楽しく快適に」そのレベルを目指そうという活動です。“Back to” ではなく“Forward to”というネーミングがまた、しゃれています。
→ https://to1985.net/

撮影 小嶋直さん
イベントは2部構成で
第一部:「5アンペア生活」と「ほくほく」
1985のメンバーをはじめ、現地参加者とオンライン参加者に向けて、健一郎さんが「5アンペア生活」のこと、そして「ほくほく」の成り立ち、なぜ再エネ100%が実現できているのかを紹介しました。
番長が合いの手を入れるようにトークに加わり、会場は終始リラックスした雰囲気。
リアルタイムで見られなかった方は、こちらでどうぞ:
→ https://www.youtube.com/live/h3Ht2QoUCNM

恒例の室内ツアーもやった 撮影 古市久美子
第二部:高性能賃貸という選択肢
後半は、番長こと木下さんによる「高性能賃貸」のお話です。銀行に高性能賃貸という一見利回りの低い建物にどう融資を受けるか、不動産屋との連携など、ネットには載っていないリアルな情報が満載でした。
話を聞きながら思ったのは、土地をすでに所有している方ならいざ知らず、坪30万円以上するエリアで、土地購入からの新築となると、借り入れ額が大きくなり過ぎて難しい面もあるということ。でも、もっと土地が安いところであれば、高性能賃貸は投資としても十分可能性があると感じました。

番長吠える
撮影 斎藤健一郎
住みながら高性能化はできるのか?
そんな中、質疑の時間で、一般の方から「いま賃貸に住んでいるけれど、住みながら高性能化はできるのか?」という質問がありました。明確な答えが出せずにいると、番長こと木下さんの紹介で参加してくれた、パッシブハウス・ジャパン代表理事の森みわさんが、ご自身の経験談を交えて話をしてくれました。
「大家さんと交渉して、リフォーム工事ができる場合もありますよ」と森さん。
森さんは断熱番長とも親交があり、場を和ませつつ盛り上げてくれました。
健一郎さん vs 番長!? かりっかりの夜
イベント後、会場近くの「さの屋」で一次会を終え、ほくほくでささやかな二次会を開催しました。健一郎さんは番長のSNS(X)投稿に興味津々で、「猫を入れるとやっぱり反応いいの?」「どんなこと意識して書いてる?」と、質問攻め。
一方、番長は“ほくほく”というネーミングに感銘を受け、自身の次なるエコリノベプロジェクトに“ともしび”という名前を付けたと話してくれました。ひらがな4文字が素晴らしいそうです。

ほくほくナイトバーモード 撮影 英二郎
そして、堅あげポテトの“食い合戦”に。
健一郎さんの大好物と知っているぼくは、毎回Calbeeの堅あげポテトBigバッグを用意していますが、この夜は番長も加わり「かりっ、かりっ」と二人のカリカリ音が重なり続けていました。
翌朝の散歩、そしてヤンキー座りの記念写真
翌朝は、健一郎さんの元同僚・奈朱香さんが作ってくれたヘルシー朝食のあと、ほくほく周辺をみんなで散歩した。
水を張ったばかりの田んぼに沿った農道を、健一郎さんと番長が率いるチームでゆっくり歩きます。湿気を含んだ6月の空気が、ほんの少し肌にまとわりついていました。

ぼくたちは、こうした余白の時間をとても大切にしています。
最後に、ほくほくに戻り、恒例の集合写真です。なぜかみんなでヤンキー座りです。
でも、断熱を広げるのに鉄パイプや爆音バイクはいりません。
ガンを飛ばしても、どこか笑ってしまう。

撮影 斎藤健一郎
“陽気な番長たち”が集まった、楽しくも学びのあるイベントでした。
(川合英二郎)









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