2025-04-18

forgettersの集い2025 -忘レモン-

はい、忘れ物が見つかった時の顔で チーズ

ほくほくのスピンオフで最も活発な集まりのひとつ、forgetters(フォゲッターズ)とは何か?
ほくほくに関わるメンバーには忘れ物をする人が多く、しかもその回数も多い。そんな私たち自身を「forgetters」と呼び、毎年4月10日に集まっています。

なぜ4月10日なのか?
それは、「forget」を語呂合わせで読むと――4=フォー、月=ゲッ、10=トウ。「フォー・ゲッ・トウ」で「forget(忘れる)」になるから。忘れ物の会にふさわしい語呂合わせです。

ほくほくのイベントでは、自己紹介が恒例です。今回「Forgettersの集い」に参加してくれた人は、誰が来て、どんな会になるのかよくわからないままの人が半数以上でした。

たとえば、4月10日開催にもかかわらず、前日の4月9日にやってきて、結果的に2日連続で参加した人。忘れ物とは無縁だったのに、昨年の集いに参加してから、ちょいちょい忘れ物をするようになった人。忘れ物の“自己(事故)紹介”によって、となりの人との垣根がスッと取り払われる――そんな様子を見ていると、forgettersの無限の可能性を感じました。

 

今年は、友人の杉浦佳子さんも、急な誘いにもかかわらず参加してくれました。杉浦さんは、東京とパリの2大会連続、パラリンピック自転車競技で金メダルを獲得したゴールドメダリストです。競技選手として大活躍する一方で、忘れ物もチャンピオン級と聞いて誘いました。自身の忘れ物エピソードに加え、スポーツファーマシストとして、「物忘れと認知症の違い」や「アスリートの体調管理」についても惜しみなく話してくれました。

このforgettersの集いは、2023年4月10日に始まりました。

「一番大切なものを忘れなければ、あとの忘れ物はどうでもいい。後ろを振り返らない。外の世界に出て、前を見て進む。そのことを大切にするからこその忘れ物だ」

これは、forgettersの集い2023に参加した東京大学大学院工学系研究科の前真之(まえ・まさゆき)准教授の言葉です。

また、ほくほくの斎藤健一郎さんはこう言います。

「忘れ物をすると、気持ちはマイナス。不幸な気分になる。でも、忘れ物が戻ってきたときのことを考えてみて。物質的にはプラスマイナスでゼロに戻っただけなのに、ほら、幸福度はプラスになっている!」

屁理屈のようでいて、私たちforgettersの心にじんわり響く言葉です。

忘れ物をする人たちが集まる会なのに、なぜか「forgettersの集い」自体を忘れて参加しない人はいません。そんな集いに足を運んでみようという時点で、すでにその人は、好奇心と行動力を備えた“素質あり”の仲間なのです。

本音を言えば忘れ物は、しないにこしたことはないんですけどね。

帰り際には、3年連続で会場としている東京・赤坂のMarin J80’s カフェの橋本さんに、来年の予約を入れてきました。来年の4月10日も、きっと忘れられないforgettersの夜になりそうです。(川合英二郎)

 

毎回参加する僕は、自己紹介の代わりに忘れ物の歌を作って披露します。去年はフジロックの若者のたちのすべてをベースにバカモノタチノのすべて、今年は米津玄師のレモンを忘レモン

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